リスティング広告を始めると決めたなら、まずはなにを準備すべきか。

インターネット広告を始めるにあたり、まずはリスティング広告(検索連動型広告)から始めるという方は非常に多いかと思います。

「ウェブ広告をやったことはないけど、まずはリスティング広告ですか?」
「リスティング広告を始めるには、何をすればいいでしょうか。」
「広告を出すなら、まずは検索連動型広告を出した方がいいですよね・・・」

このような相談を、インターネット広告を初めて実施されるというクライアント様からよく受けることがあります。

そこで今回は、リスティング広告を始めると決めた際に、事前に理解しておきたいことや準備しておくべきことについてまとめてみたいと思います。

是非参考にしていただければと思います。

⇒リスティング広告の強みについて詳しく知りたい方はコチラを参照ください。 
リスティング広告とは最強のウェブ広告|その仕組みを理解しなければ効果改善はあり得ない

【目次】

  1. リスティング広告を始める前に整理しておきたい媒体の特徴と広告の目的
  2. リスティング広告を運用する際のKPIを考える
  3. リスティング広告を始める際に必要なもの
    • キーワード
    • 広告文
    • リンク先URL
  4. まとめ

①リスティング広告を始める前に整理しておきたい媒体の特徴と広告の目的

まず、リスティング広告(検索連動型広告)を始める前に、改めて整理しておきたいのが、広告を配信する目的は何かということです。広告を配信する目的とリスティング広告の得意とする分野がマッチしていなければ、広告を配信したところで効果に結び付けることは難しいでしょう。

リスティング広告はコンバージョンに強い運用型広告になります。リスティング広告では、ユーザーが検索エンジンを使用した際に、その検索語句検索クエリ)に連動して広告を配信することが可能です。そのため、ユーザーが知りたいことに対して、的確な情報をタイムリーに提供することが出来ます。何かを欲しいと考えて探しているユーザーに対して広告を配信することが出来るため、他の広告媒体と比べコンバージョンに強いということが出来ます。

一方で、まだ、社名や商品ブランドを認知していないしんきのユーザーに対して、認知を促すためのブランディング広告にたいしてはあまり得意としていません。リスティング広告はユーザーの検索行動に連動して広告を配信する媒体になりますので、ユーザーに検索をされなければ広告を配信することが出来ないからです。

リスティング広告(検索連動型広告)はユーザーに検索をされることで広告配信が出来るということは、しっかりと覚えておきましょう。

⇒リスティング広告の特徴について詳しく知りたい方はコチラを参照ください。
《中級者~上級者向け》リスティング広告の特徴

②リスティング広告を運用する際のKPIを考える

リスティング広告は運用型広告の1つと言われています。その為、日々広告配信の調整をしながら効果を高めていくことになりますが、この際に、目標や効果指標をハッキリと決めておかないと、何をもとに調整をしていけばいいのか分からなくなってしまいます。リスティング広告を運用する際はあらかじめ、目標や効果指標を決めておく方が望ましいでしょう。

この、目標や効果指標のことをKPIといいます(key performance indicatorの略)。

例えば、

ウェブサイトからの問い合わせをKPIとするのであれば、コンバージョン数
ウェブサイトへのユーザーの流入をKPIとするのであれば、クリック数
広告がどれくらい表示されたかをKPIとするのであれば、インプレッション数

などです。

コンバージョンをKPIとしたい場合、ウェブサイトの構造などでコンバージョンを計測できないケースも良くありますが、その場合は、別の指標に切り替えるなどの対応をする必要があります。

KPIはあらかじめ考えておかなくても、リスティング広告を配信することは出来ますが、実際に運用を判断する指標が何もなければ、その後の調整が難しくなるため、なかなか効果に結び付かなくなってしまいます。

③リスティング広告を始める際に必要なもの

それでは、リスティング広告を始める際に必要なものを見ていきたいと思います。

◆キーワード

リスティング広告は、キーワード広告と呼ばれることもあるくらい、キーワードが重要といえます。設定するキーワードの構成次第でその後の効果が大きく左右されるといっても良いでしょう。

キーワードを選定していく際は、ユーザーの視点に立って考えることが大切です。マーケティング担当者の立場でキーワードを選定していくと、「○○と検索しているユーザーに対して広告を出したい」という気持ちが強くなりすぎて、実際には検索されないようなキーワードを選定してしまうことが良くあります。

上でも見てきましたように、リスティング広告は検索されないことには、広告を表示することはできませんので、くれぐれもユーザーが検索しそうなキーワードを設定するということを忘れないようにしましょう。

既にウェブサイトを運用している場合は、サーチコンソールなどを活用し、サイトに流入してくるユーザーが検索している検索語句を確認してみるとよいでしょう。

⇒リスティング広告のキーワードの選び方について詳しく知りたい方はコチラを参照ください。
リスティング広告のプロが教えるキーワード構成の作り方

◆広告文

リスティング広告で表示される広告文になります。広告文ではキーワードに関連性の高いものを考えていく必要があります。設定するキーワードに対して、関連性の低い広告文を設定してしまうと、その後運用が上手くいかなってしまいます。

リスティング広告では、常に、どのキーワードにはどの広告文を配信するということを紐づけて考えていく必要があります。

また、広告文には、使用できない記号や、文字数の制限があったりします。入稿規定もあらかじめ確認しておくと、その後の作業がスムーズに進むでしょう。

◆リンク先URL

リスティング広告の入稿の際には、その広告のリンク先となるランディングページが必要になります。リンク先のURLは公開された状態で必要になりますので、サイトが公開前の状態で、リスティング広告の配信設計を考えなければならない場合は注意が必要です。

リスティング広告の入稿にはキーワード広告文リンク先URLの3つがセットで必要になります。

また、リスティング広告を配信するためには、広告アカウントを開設する必要があります。自社で開設するのか、広告代理店のアカウントを使用するのかなど、こちらも併せて考えておく必要があります。

④まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はリスティング広告を始めるにあたり、最低限事前に考えておかなければいけないことについてまとめさせていただきました。

リスティング広告は運用型広告になりますので、配信を開始したら終わりというわけではなく、その後の運用管理が重要になってきます。リスティング広告を始める際は、配信開始後にどのような運用をしていくのかということを考えておく必要があります。せっかくリスティング広告を配信したとしても、広告配信の目標や運用方法が適切に設定されていない場合、効果に結び付かないなんてことも良くあります。

リスティング広告を始めるにあたり、分からないことがございましたら、お気軽にご相談いただければと思います。