Google広告/Google広告で推奨されているレスポンシブ検索広告とは?

Web広告を導入し、Web広告で集客を行っている場合、Google広告を活用している方は多いのではないかと思います。

近年、Google広告の効果をあげるためには、自動入札の導入とレスポンシブ検索広告の導入が推奨されています。

今回は、このレスポンシブ検索広告について、どういったものか、どういったメリットがあるのかといったことを紹介していきたいと思います。

目次

  1. レスポンシブ検索広告とは
  2. レスポンシブ検索広告のメリット
    • ユーザーの検索に対して関連性の高い広告文を出すことができる
    • オークションの機会を増やせる
    • 工数の削減に繋がる
  3. レスポンシブ検索広告の注意点
    • 広告見出しの条件が難しい
    • 拡張テキスト広告に比べると分析しづらい
    • アドカスタマイザ機能を使用することはできない
  4. まとめ

1.レスポンシブ検索広告とは

レスポンシブ検索広告は、広告見出しを最大で15個、説明文を最大で4個設定することができ、検索される度に最適な組み合わせで広告を表示することができるという機能になります。

通常の拡張テキスト広告は、広告見出しは最大で3個、説明文は最大で2個までしか設定することができません。また、表示される組み合わせも設定した組み合わせでしか表示されないため、通常の拡張テキスト広告に比べると配信できる組み合わせが大幅に増え、訴求力をあげることが可能となります。

このように多くの組み合わせで広告を表示することができるレスポンシブ検索広告の導入が推奨されている理由としては、ユーザーが日常的に検索する語句は多岐にわたるため、その検索された語句と広告文との関連性をあげることで広告の効果をあげることが可能と考えられているためです。

2.レスポンシブ検索広告のメリット

このような機能を持つレスポンシブ検索広告ですが、どのようなメリットがあるのか説明していきます。

レスポンシブ検索広告を導入するメリットには、ユーザーの検索に対して関連性の高い広告文を出すことができる、オークションの機会を増やせる、工数の削減に繋がるといった3つのメリットがあげられます。

◆ユーザーの検索に対して関連性の高い広告文を出すことができる

こちらは先ほど前述しましたが、ユーザーの検索する語句は多岐にわたります。

そのような検索語句に対して、2・3個の広告見出しで対応するのと15個の広告見出しで対応するのとでは、15個の広告見出しで対応したほうが関連性をあげることが可能となるのは、想像に難くないでしょう。

ユーザーが検索する語句に対して関連性の高い広告文を出すことができれば、クリック率が上がることが期待できます。

クリック率があがれば、広告ランクに影響を与える品質スコアにも好影響がありクリック単価を下げることも可能となるでしょう。

⇒広告ランクでクリック単価がさがる?と思った方はこちらを参照ください

リスティング広告のクリック単価(CPC)はどう決まっているの?

実際に、弊社でレスポンシブ検索広告を導入している案件では、クリック率があがっているケースが多くあり、またコンバージョンも出やすい傾向にあります。

◆オークションの機会を増やせる

2点目はオークションの機会を増やすことができるになります。

こちらは1点目の検索語句との関連性に関係してくる部分でもあるのですが、多岐に渡る検索語句に対して対応することが可能となる見出しを多く入れておけば、オークションにかかる機会を増やすことができます。

オークションにかかる機会が増えることで得られるメリットとしては、今まで配信が出来ていなかった検索語句に対しても広告を配信することが可能となることがあげられます。

オークションは、検索がされる度に行われており、このオークションへ参加できる機会を増やすことができれば、今まで配信できていなかった検索語句に対しても広告を配信することが可能となるため、リーチの拡大及びコンバージョン数の底上げに繋がることもあると考えられます。

また、インプレッションシェアの観点から見ても、インプレッションシェアの損失を抑制することができるため、機会損失を防ぐことも可能となります。

◆工数の削減に繋がる

レスポンシブ検索広告は、広告見出しと説明文を前もって設定しておくことでその中から最適だと考えられる組み合わせで表示してもらうことができます。

そして、この組み合わせは都度最適化が行われているため、同時に広告文のテストがされているということでもあります。

そのため、今までは、多くの広告文を作成し手動でテストを行う必要がありましたが、このレスポンシブ検索広告を使用することで追加したい訴求があった場合には、見出しや説明文単位のみの追加に収まるため、今までに比べると工数の削減に繋がります。

また、レスポンシブ検索広告で最適だと考えられる組み合わせがわかり、その広告文においてコンバージョンがあがるようであれば、その組み合わせで拡張テキスト広告として設定し配信を行い、レスポンシブ検索広告では、新たな見出しや説明文を追加してテストを行いまた新しい組み合わせを探すといった活用方法もありますので活用していきましょう。

3.レスポンシブ検索広告の注意点

クリック率の向上や最適な広告文の組み合わせが見つかる等メリットがあるレスポンシブ検索広告でありますが、反対に注意点もあります。

注意点には、広告見出しの条件が難しい、拡張テキスト広告に比べると分析しづらい、アドカスタマイザ機能を使用することはできない、の3つがあげられます。

◆広告見出しの条件が難しい

1つ目は見出しを埋めるのが難しいという点です。

レスポンシブ検索広告では、少なくとも8個~10個の広告見出しを設定することが推奨されています。

そのうち2つはキーワードを含めた広告見出しを設定し、他にキーワードを含まない広告見出しを3つ設定し、かつ同じまたは類似したフレーズが使用されていないというような条件があります。

そのため、導入初期には気を付けなければならない点が多いというのが注意点となります。

また、説明文においても独自性が高い説明文を設定することが推奨されています。

この独自性という指標に関しては厳密な定義がないため、独自性があると考えられるような説明文を設定したとしても媒体評価が高くならないこともありますので、そのような評価になった場合には都度更新をかけ、評価を上げられるよう取り組んでいきましょう。

◆拡張テキスト広告に比べると分析しづらい

レスポンシブ検索広告は、拡張テキスト広告に比べると分析しづらいです。

インプレッション数やクリック数、コンバージョン数などの数値は拡張テキスト広告と同様に見ることが可能ですが、どの組み合わせのときにクリック率が高かったか、どの組み合わせのときにコンバージョンに至ったのかといった詳細までは確認することができません。

広告の組み合わせは優良、良、平均的、低い、未完了といったステータスで表示され、これ以上見ることができません。

そのため、拡張テキスト広告のような要領で分析を行うことができませんので、より詳しい分析を行いたい場合には、注意が必要です。

◆アドカスタマイザ機能を使用することはできない

レスポンシブ検索広告の広告見出しには、キーワード挿入機能は使用することが可能ですが、アドカスタマイザ機能は使用することができません。

キーワード挿入機能を使用することで広告ランクをあげやすくなるといったメリットを享受することができますが、キーワード単位でより詳細に広告文を出し分けたいと考えた場合には、限界がある点は注意が必要です。

アドカスタマイザはキーワード単位で広告文を指定することが可能となるため、うまく活用することができれば非常に高い効果を発揮します。

現状、アドカスタマイザを用いた広告文で効果があがっている場合には、レスポンシブ検索広告を導入することで広告の効果が落ちてしまうことも考えられます。

レスポンシブ検索広告も広告の効果をあげるために有効な手段の1つであることは間違いないですが、導入するかどうかは現状のアカウント状況や広告効果を鑑みて判断することが望ましいでしょう。

4.まとめ

いかがでしたしょうか。

今回は、Google広告で広告成果をあげるために導入が推奨されているレスポンシブ検索広告を紹介いたしました。

Googleが導入を推奨している機能ということもあり、導入することで広告の効果があがる期待はできます。

実際にレスポンシブ検索広告を導入しているアカウントで広告の効果があがった例も多くあります。

導入しておらず、アカウント状況的にも導入できるようであればぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

弊社では、Google広告のみならず運用型広告全般の運用代行支援を行っております。

課題点やお悩みなどをお持ちの方はお気軽にご相談下さいませ。