Googleサーチコンソールとは?できること・メリットを知って上手に活用

Googleが提供する無料サービスの一つであるGoogleサーチコンソール。

SEO対策のための分析ツールというイメージがあるかと思いますが、利用することでどういうメリットがあるのか、どう活用していくべきかを正しく理解できていますでしょうか。

今回は、Googleサーチコンソールの概要から活用方法、さらにGoogleアナリティクスとの連携についてお伝えしていきます。

「聞いたことはあるけど、何をするためのツールなのかよく分からない」

「設定はしているけど、使ったことはない」

「Googleアナリティクスで十分なのでは?そもそも違いって何?」

このように考えている方には特に参考になる内容かと思います。Googleサーチコンソールの活用によりウェブサイトの検索パフォーマンスを把握することができます。広告運用やSEO対策の改善に役立つので、ぜひご覧ください。

【目次】

1.Googleサーチコンソールとは?

2.Googleサーチコンソールの利用対象者

 ◆SEO担当者・マーケティング担当者

 ◆ウェブサイト管理者

 ◆ウェブサイト制作者・更新者

3.Googleサーチコンソールでできること

 ◆Google検索におけるパフォーマンスの確認

 ◆ウェブページの読み込み速度の確認

 ◆リンク状況の確認

 ◆Googleへインデックス登録の依頼・削除

 ◆カバレッジによるインデックス状況の確認

 ◆セキュリティの問題点をチェック

4.Googleアナリティクスとの違い

 ◆Googleアナリティクスについて

 ◆Googleサーチコンソールについて

5.Googleアナリティクスと連携するメリット

6.まとめ

1.Googleサーチコンソールとは?

Googleサーチコンソールとは、Google検索結果におけるウェブサイトのパフォーマンスを分析できるサービスです。ウェブサイトの掲載順位や外部リンクの情報、ウェブページのエラー状況などGoogle検索結果に表示する上でウェブサイトに問題がないかを監視・管理することができます。Googleアカウントを持ってさえいれば無料で利用ができるので、上手に活用することでウェブマーケティングに大いに活かすことができます。

2.Googleサーチコンソールの利用対象者

Googleサーチコンソールはウェブサイトに関連する全ての方が対象となるツールですが、担当するポジションにより活用できることが変わってきます。

◆SEO担当者・マーケティング担当者

SEOやマーケティングを担当している方にとっては、ウェブサイトの掲載順位やクリック率、検索クエリを把握することに役立ちます。インデックスやリンクの状態もGoogleの評価に影響するので、問題点がないか状況を把握しておくと良いでしょう。

また、GoogleアナリティクスやGoogle広告などの他ツールと併用すると、より詳細なマーケティング分析を行っていくことができます。

◆ウェブサイト管理者

ウェブサイト管理者にとっては、Googleサーチコンソールの利用はウェブサイトが問題なく運営されているかを確認することに役立ちます。サーバーエラーやウェブサイトの読み込みエラー、セキュリティの問題を把握することができます。また、ウェブサイトの状況のみならず、検索パフォーマンスも確認することで検索結果の上位表示などSEO対策に繋げていくことができます。

◆ウェブサイト制作者・更新者

制作や更新を担当している方にとっては、構造化データでのエラーなどマークアップする上での問題を監視・解決するのにGoogleサーチコンソールを使うことができます。

3.Googleサーチコンソールでできること

Googleサーチコンソールでは、ユーザーがどんなキーワードで検索した時に、どのように表示されるのかといった、ウェブサイトへアクセスする前のデータを把握することができます。

◆Google検索におけるパフォーマンスの確認

Google検索結果での掲載順位、表示回数、クリック数、クリック率、どんな検索クエリで表示されているのかといった検索パフォーマンスを確認することができます。「フィルタ機能」を利用すれば、事前に想定していた検索クエリに絞り込んで、どのくらいの流入があったかを確認できます。

◆ウェブページの読み込み速度の確認

ウェブページの表示速度を「良好」「改善が必要」「不良」の3種類のステータスによって確認することができます。ウェブページの表示速度はユーザーの直帰率との関連性が高く、速度が速いと直帰率を減少させることができます。Googleによると「ページの読み込み時間が 1 秒から 3 秒に増加すると、直帰率は 32% 増加します。ページの読み込み時間が 1 秒から 6 秒に増加すると、直帰率は 106% 増加する。」という調査結果がでています。

参考:https://support.google.com/webmasters/answer/9205520#no_data_available

◆リンク状況の確認

どういった外部ウェブサイトからリンクされているのか、上位のリンクページ、外部リンクの数、内部リンクの数などを確認することができます。検索順位を下げるような不適切なリンクがあった場合には、リンクを許可しない「否認申請」を行うことができます。リンクはSEOに影響を及ぼすものなので、定期的に確認すると良いでしょう。

◆Googleへインデックス登録の依頼・削除

新たにページを追加した際や既存ページを修正した際にインデックス登録の依頼や、インデックス削除の申請を行うことができます。Google検索結果にウェブサイトをヒットさせることに影響する重要なものなので、忘れずに管理していきましょう。

※インデックス:検索エンジンのデータベースにウェブページを登録すること

◆カバレッジによるインデックス状況の確認

カバレッジではインデックスの状況を以下の4種類のステータスから確認することができます。

・有効:インデックスに登録されている

・警告:インデックスに登録されているが注意が必要

・エラー:インデックスに未登録で対処が必要

・除外:何らかの理由でインデックスに登録されていない

◆セキュリティの問題点をチェック

ウェブサイトがマルウェア(悪用目的に作成されたソフトウェアのこと)に感染しやすい状況かどうか、ハッキングされているかどうかといったセキュリティ上の危険性を調べることができます。

検出された問題は以下のカテゴリに分類されて報告されます。

・ハッキングされたコンテンツ:ウェブサイトにセキュリティ上の脆弱性があるために、ウェブサイト所有者の許可なくサイト上に置かれたコンテンツ

・マルウェアや望ましくないソフトウェア:ユーザーやユーザーの使用しているデバイスに有害なソフトウェア

・ソーシャルエンジニアリング(フィッシングや偽のサイト):機密情報の公開やソフトウェアのダウンロードなどユーザーをだまして危険な行為に誘導するコンテンツ

参考:https://support.google.com/webmasters/answer/9044101

4.Googleアナリティクスとの違い

◆Googleアナリティクスについて

Googleアナリティクスでは、ウェブサイトへ訪れた後のユーザーの行動データを取得することができるので、ユーザーがウェブサイトにアクセスしてから離脱するまでの行動を追うことができます。下記のデータを把握できるので、コンバージョン分析や新しい施策を行いたい際に役立ちます。

・ユーザーの属性:年齢・性別・地域・新規なのかリピーターなのかなど

・ウェブサイトへの訪問経路:自然検索・検索広告・参照元ウェブサイトなど

・ウェブサイト内でのユーザー行動:ユーザーが最初に閲覧したランディングページ・サイトから抜けた離脱ページなど

・コンバージョン(目標):事前に設定したコンバージョン条件に合致する件数

◆Googleサーチコンソールについて

Googleサーチコンソールでは、ウェブサイトへ訪れる前のユーザーの行動データを取得して分析することができます。検索順位、検索結果での表示回数、クリック数、どういった検索クエリで流入してきたのかといったGoogle検索結果のパフォーマンスを分析することができます。併せてウェブページでエラーが起きていないか、スマートフォンに対応していないページはないかといったウェブサイトの状況も知れるので、GoogleアナリティクスよりもSEO対策に活用できる要素が強いツールと言えます。

また、Googleアナリティクスでは分析のみを行いますが、Googleサーチコンソールではサイトマップの送信や、スパムに対して再審査をリクエストするといったウェブサイトに対する改善アクションを取ることができます。

5.Googleアナリティクスと連携するメリット

GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスを連携することにより、GoogleアナリティクスでもGoogleサーチコンソールのデータを閲覧することができるようになります。

Googleサーチコンソール単体での利用ではなく、Googleアナリティクスも併用していくことでユーザーのウェブサイト訪問前から訪問後までの一貫したデータを取得でき、パフォーマンスの改善に役立てることができます。

また、Googleサーチコンソールでは、三ヵ月分のデータしか保管できませんが、Googleアナリティクスとの連携によりバックアップが可能となり、三ヵ月以上前の過去データを確認することができるようになります。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。 今回はGoogleサーチコンソールについてご紹介させていただきました。

ウェブサイトを訪問する前までのユーザー行動の分析や、Google検索のパフォーマンス状況を詳しくチェックできるのがGoogleサーチコンソールの特徴です。Googleサーチコンソールを活用することで、ユーザーとGoogleの両方から信頼性の高いウェブサイトを構築して、集客力を上げていくことができます。さらにGoogleアナリティクスと連携することにより、それぞれのツールでしか確認できないデータを統合して、ウェブサイトに訪問する前後の状況を把握することが可能になります。洗い出された課題に対して分析と改善を繰り返し行うことで、ウェブサイトの質を向上させていくことに繋がり、広告運用における数値改善にも、SEO対策にも非常に役立ちます。まだ利用したことのない方はぜひ活用してみてください。

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