今からでも遅くない、Facebook広告・Instagram広告

ウェブマーケティングを考えていくうえで、今や、リスティング広告やリマーケティング広告と並び重要視されているのがフェイスブック広告・インスタグラム広告 ではないでしょうか。とはいえ、とりあえずフェイスブックアカウントは開設してみたけど、フェイスブック広告・インスタグラム広告を出したくてもどうすればいいのか分からないという担当者さんも多いかと思います。

今回は、そんなフェイスブック広告を始めたくても始められていない担当者様のためにフェイスブック広告・インスタグラム広告についてまとめさせていただきました。是非、ご活用いただければと思います。

【目次】

  1. Facebook広告・Instagram広告とは
  2. フェイスブックで広告を配信する理由
  3. フェイスブック広告の運用開始までに必要なもの
  4. フェイスブック広告でできること
  5. まとめ

①Facebook広告・Instagram広告とは

ここまで、フェイスブック広告インスタグラム広告と二つの媒体を並べて書いてきましたが、なんで二つの媒体について書くのか、別々のコラムにまとめてくれと思った方もいらっしゃるかもしれません。

実は、フェイスブック広告・インスタグラム広告とは一つの媒体になります。実際、別々の広告媒体と認識されている方も多くいらっしゃいますが、この二つの媒体に対する広告の出稿は一つのフェイスブック広告アカウントで行っております。もっと詳しくいうと、この二つの媒体は、同じ広告を、フェイスブックのアプリ内に広告を出稿するのか、インスタグラムのアプリ内に広告を出稿するのかという、配信面の違いということになります。

フェイスブック広告とインスタグラム広告では、基本的にどちらかのみの配信面に広告を配信するという設定は望ましくありません。配信面を絞り込んでしまうと、コンピューターの機械学習とその後の広告配信ロジックの最適化が進まなくなり、かえって効果が悪化してしまうということがありますので注意が必要です。その為、特別な理由がない限り、配信面の制御はかけないほうが望ましいでしょう。

以上の理由から、以下ではフェイスブック広告とインスタグラム広告をまとめて、『フェイスブック広告』と表記させていただきます。

②フェイスブックで広告を配信する理由

クライアント様の中には、自社でフェイスブックの運用をしていて、コメントも投稿しているから広告を配信する利用はないと考えている方も多くいらっしゃいます。そのようなサイトでもフェイスブック広告を配信する必要はあるのでしょうか。

結論から言うと、自社でフェイスブックのコメントを投稿をしている場合でも、広告配信をしたほうが望ましいといえます。その理由は、2018年の1月に発表された、ザッカーバーグ氏のコメントにあります。

コメントには、

『Facebookでは家族や友人といった身近な人とのつながりを大事にするように、ニュースフィードの質を改善していく。この結果、企業やメディアから発信されるコメントは以前より少なくなるだろう。』

とあります。

つまり、このニュースフィードのアルゴリズムの変更により、企業やメディアからの発信が、ユーザーにとどきにくくなることが想定されます。自社のフェイスブックアカウントからコメントを投稿するだけでは、届けたいユーザーにメッセージが届かなくなるのです。その為、メッセージを届けたいユーザーにアプローチするためには、ニュースフィードのオーガニック投稿枠だけでなく広告枠も活用いていく必要があるといわれているのです。

③フェイスブック広告の運用開始までに必要なもの

・フェイスブックページ

フェイスブック広告を配信するためには、フェイスブックページが必要になります。フェイスブック広告の広告はそのページに紐づいた形で投稿されます。

※個人用のフェイスブックアカウントとは別のものになります。個人用のフェイスブックアカウントでは、企業名やウェブサイト名で登録することはできませんが、フェイスブックページであればそれらの名称で登録することが可能です。

・ビジネスマネージャーでのドメイン承認(少し難しい内容です)

フェイスブック広告ではコンテンツの安全性と信頼性を高めるため、ドメイン承認が必要となっています。

※この作業をしなくても広告配信は可能ですが、一部の機能に制限がかかったりします(2019年2月現在)

ドメイン承認にはHTMLファイルのアップロードとDNS TXTレコードという2つの方法があります。この承認作業をするためにはビジネスマネージャーというアカウントが必要になります。

注意しなければならない点は、このビジネスマネージャーは広告主のかた自身でアカウントを開設したほうが良いということです。ドメイン承認自体はどのビジネスマネージャーからでも作業が可能ですので、広告代理店の管理しているビジネスマネージャーでもドメイン承認をすることが可能です。ただし、コメントした投稿内容を広告として活用するなどの一部の機能が使えなくなってしまいます。また、広告代理店との契約が解約された場合など、ドメイン承認をしているビジネスマネージャーの所在が不明になってしまう懸念点もありますので、あくまでも自社のビジネスマネージャーを活用することが望ましいとされています。

・フェイスブックピクセルタグの設置

フェイスブックピクセルタグの設置をすることで、コンバージョン計測や一度サイトに来たことのあるユーザーに対して広告を配信する、リマーケティング広告を実施することが出来ます。

④フェイスブック広告でできること

フェイスブック広告ではその目的に合わせてキャンペーンを設定することが出来ます。

・コンバージョン獲得

ウェブサイト上の目的であるコンバージョンを最大化させるための広告配信となります。

コンバージョン計測にはフェイスブックピクセルタグの設置が必要になります。

・より多くのユーザーに知ってもらうための認知拡大

認知拡大を目的とした広告配信の場合は、広告を覚えてくれそうなユーザーに対して広告を配信します。

・いいね数の獲得

フェイスブックページの宣伝をすることで、ページの内容に興味を持ってくれそうなユーザーに素早くリーチすることが可能です。

このように、キャンペーンの目的は分かれていますが、どれも魅力的な目的ですから、全てを満たしてください、と思ってしまう方も多いかもしれません。しかし、フェイスブック広告の運用の場合はこのキャンペーンの目的の設定がとても重要です。

例えば、コンバージョン数の増加を目的とした、広告運用をした場合でも、より多くのユーザーにいいね!をしてもらった方がコンバージョンにつながるかもしれないと考えるかもしれません。しかし、このような場合でも、キャンペーンの目的は「コンバージョン獲得」が推奨されています。

その理由は、Facebook社ではそれぞれのキャンペーンの目的に対して、配信対象となるターゲットユーザーを別々に設定しているからになります。というのも、Facebookを利用しているユーザーといっても、その行動パターンは皆同じではありません。

積極的に「いいね!」や「フォロー」をするユーザーもいれば、そうでないユーザーもいます。『積極的に』という言葉よりも「抵抗が少ない」という言葉にしてみたほうが理解しやすいかもしれません。

ユーザーの中には、企業の投稿に「いいね!」を押すことに抵抗のないユーザー、広告のリンク先をクリックして企業のページを見てみることに抵抗のないユーザー、インターネット上で商品の購入や会員登録をすることに抵抗のないユーザー、というようにそれぞれのアクションに対してのハードルの高さは、ユーザーによって様々です。

フェイスブック広告では「コンバージョン獲得」を目的とした広告には、『インターネット上で商品の購入や会員登録をすることに抵抗のないユーザー』に対しての広告配信をするように、「いいね数の増加」を目的とした広告には『「いいね!」を押すことに抵抗のないユーザー』に対して広告配信をするようにとプログラムされています。

このように、フェイスブック広告では広告配信をする目的と、設定する「キャンペーンの目的」を合わせる必要があります。広告配信をする際は、是非気を付けてみてください。

⑤まとめ

いかがでしょうか。ここまで見てきましたように、フェイスブック広告を始めるまでには少し手間がかかってしまいます。しかしながら、フェイスブック広告にとって最も重要なポイントは、実際に広告配信を開始してからになります。

フェイスブック広告は運用型広告の一つと言われています。その為、広告枠を一定期間買い取るタイプの純広告と違い、広告の配信が開始されてからもこまめに調整をしていく必要があります。

フェイスブック広告を活用することで、効率的にターゲットユーザーにリーチすることが出来ますが、運用型広告としてのメリットを最大限生かしていくには、日々の運用・調整が欠かせません。

Facebook広告の運用が少しでも難しいと思ったら、是非ご相談いただければと思います。