リスティング広告で設定したキーワードが《検索ボリュームが少ない》って?

リスティング広告の効果は、広告アカウントに登録してあるキーワード構成で決まります。そう思って頑張ってキーワード構成を作成し、いざ配信を開始してみると《検索ボリュームが少ない》なんてアラートが表示されていて、広告が配信できない。なんてことありませんでしょうか。

実際、キーワードプランナーなどを活用して、事前に調査したつもりでも、実際のユーザーの検索ボリュームが少ないというケースは良く起こりえます。

今回は、そんなアカウント上で設定したキーワードが《検索ボリュームが少ない》とされてしまった時、どのように対応するのが良いのかをまとめさせていただきました。

【目次】

  1. 《検索ボリュームが少ない》ってどういうこと?
  2. 推奨されている対処法
  3. マーケティング戦略の視点で《検索ボリュームが少ない》ことを考える
  4. まとめ

①《検索ボリュームが少ない》ってどういうこと?

リスティング広告(検索連動型広告)とは、ユーザーの検索行動に基づいて配信される広告になります。リスティング広告の運用をするためには事前に、広告を配信したいキーワードを広告アカウントに登録していく必要があります。しかしながら、その登録したキーワードが実際には、あまりユーザーには検索されていない検索語句であった場合、キーワードの《検索ボリュームが少ない》とアラートがアカウント上に表示され、広告の配信がされなくなってしまいます。

この状態はキーワードサスペンドと言われており、キーワードの管理画面上のステータスの項目で確認することが出来ます。

広告主の立場からすれば、検索ボリュームが少なかったとしても、その少ない表示機会に何故広告を表示してくれないのかと思うかもしれません。これは、検索エンジン側では、『検索ボリュームの少ない検索語句では、ユーザーによる検索と広告の関連性がない』というロジックに基づいて判断しているからになります。つまり、検索ボリュームの少ないキーワードでは、過度に絞り込みすぎてしまっているか、あまりにも特異なキーワードである場合が多く、広告との関連性が低いということのようです。

※Yahoo!スポンサードサーチの場合、キーワードの掲載結果を確認すると、配信状況のところに「検索数が少ないため、現在このキーワードでは広告が掲載されていません」というアラートが表示されます。

②推奨されている対処法

《検索ボリュームが少ない》とアラートが表示されてしまった場合、Google広告で推奨している対応は下記の2つのようになっています。

  • 何もしないで待つ
  • キーワードプランナーで別の候補を見つける。

※Yahoo!スポンサードサーチでも、同じ内容の対応が推奨されています。

・・・・(間)、という感じです。
基本的には検索ボリュームの少ないキーワードそのものに対する対処法はありません。

例えば「○○で検索」のような、CMやラジオ、電車の中吊りなどのようなリスティング広告以外の外部施策と連動している検索キーワードの場合、キャンペーンの開始時は検索ボリュームが少なく、キーワードサスペンドの状態になってしまうことがあります。ただ、このような検索キーワードでは、時間の経過とともに、検索数が増えてくるので、自然とキーワードサスペンドの状態は解消されていきます。

また、《検索ボリュームが少ない》というステータスは、完全一致や部分一致といったマッチタイプに関係なく表示されます。その為、完全一致であったマッチタイプの他に部分一致を登録するといった対応はあまり意味がなく、検索ボリュームが少ないキーワードへの根本的な解決策にはなっていません。

確かに、冷静に考えてみれば、検索ボリュームのないキーワードというのはユーザーの検索ニーズが少ないキーワードということです。このような場合は、キーワードプランナーなどのツールを活用しながら、よりユーザーの関心がありそうな検索語句を登録する必要があります。

③マーケティング戦略の視点で《検索ボリュームが少ない》ことを考える

リスティング広告(検索連動型広告)を運用していると、《検索ボリュームが少ない》とされているキーワードに対しても広告を表示させたいと考えがちです。でも、そのようなときに改めて考えてもらいたいのが、

『それはユーザー視点ではなくマーケター(運用担当者)視点のみで考えていないか』

ということです。

《検索ボリュームが少ない》とアラートが表示されているキーワードの場合、実際には検索するユーザーがあまりいないということです。このようなキーワードにあまり注力してもその効果は限られたものでしょう。仮に、人為的に検索ボリュームを増やし一時的にキーワードサスペンドの状態を解消することが出来たとしても、その後、実際のユーザーの検索数が伸びていかないのであれば、そのキーワードは再びキーワードサスペンドの状態に戻ってしまいます。

《検索ボリュームが少ない》とアラートが表示されてしまった場合、そのキーワード一つ一つに個別の対応を考えるより、マーケティング戦略上の視点から再考していく必要があるといえます。

そのキーワードがマーケティング戦略上で重要なキーワードであると考えるならば、そのキーワードが実際にはユーザーに検索されていない検索語句であるというのは重要な課題といえます。このような場合は、リスティング広告(検索連動型広告)以外の方法で、検索数が増えていくよう対策を考えていく必要があります。

逆に、マーケティング戦略上であまり重要なキーワードでないのであれば、そのキーワードに固執する必要はありません。キーワードプランナーや検索時に表示されるサジェスト機能などを活用し、よりユーザーの検索ニーズのあるキーワードを登録していった方が良いでしょう。

リスティング広告(検索連動型広告)はユーザーの検索語句に基づいて広告を配信できる手法になります。リスティング広告は競合のコンテンツが多く、検索ボリュームが多いキーワードでは効果的な手法です。一方で、検索ボリュームが少ないキーワードに対しては、あまり効果を出すことを得意としていない広告手法です。リスティング広告の強み、弱みを正しく理解することで、マーケティング戦略全体を効率化していくことが出来るでしょう。

⇒リスティング広告の弱みについて詳しく知りたい方はコチラを参照ください。
《中級者~上級者向け》リスティング広告の特徴

④まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はリスティング広告のキーワードで《検索ボリュームが少ない》と表示された際の対応の仕方についてまとめさせていただきました。《検索ボリュームが少ない》ということを、マーケティング戦略上の一つのデータとしてとらえることで、次の対策がより明確になってくるはずです。

それでも、キーワード戦略などマーケティング戦略上で、リスティング広告をどう活用していけばよいのか分からないという場合には、是非ご相談いただければと思います。